目次
1. 紛失に気づいたら最初にやるべきこと
① 交番や警察署に遺失届を提出する
マイナンバーカードを紛失した場合、まず最初に行うべきことは近くの交番や警察署に遺失届を提出することです。外出中に紛失した場合は、拾得物として届出が出される可能性もあるため、迅速な対応が求められます。遺失届を提出する際には、受理番号を必ず控えておくようにしましょう。受理番号は後の手続きで使用することがあるため、紛失後の処理がスムーズになります。ただし、自宅内で紛失した場合や明確に盗難ではないと判断される場合には、警察への届出は不要とされるケースもあります。
② マイナンバーカードコールセンターへの連絡
次に、マイナンバーカードコールセンターへすぐに連絡することをおすすめします。コールセンターの連絡先は「0120-95-0178」で、マイナンバーカードの紛失や盗難の一時停止手続きを24時間365日受け付けています。音声ガイダンスが流れるので、「音声ガイダンス2番」を選択して手続きに進みます。また、代理人による手続きも可能ですが、原則的にはご本人が行うことが求められます。迅速な連絡が、紛失や悪用などのリスクを最小限に抑える重要なポイントとなります。
③ カード機能の一時停止を行う方法
マイナンバーカード紛失時には、カード機能の一時停止を行うことが重要です。一時停止の手続きは、先述のマイナンバーカードコールセンターで行うことができます。この一時停止機能により、カードの悪用を防ぐことが可能です。一時停止が完了すると、カードに登録されているICチップの機能や電子証明書の利用が制限されます。これにより、他人がカードを不正に使用するリスクを大幅に減らすことができます。一時停止が完了した旨は記録され、ご本人が再度「利用再開」を希望する場合までは停止状態が継続されます。
2. 紛失後のセキュリティ対策
① カードの悪用防止: 一時停止の有効性
マイナンバーカードを紛失した際に最優先で行うべきことは、カードの機能を一時停止する手続きです。一時停止を行うことで、他人による悪用を防ぐことができます。一時停止の手続きは、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)へ連絡し、音声ガイダンスの案内に従って進めます。この手続きは24時間365日対応しており、紛失が深夜や休日だった場合でもすぐに対応が可能です。一時停止手続きは本人が行うのが基本ですが、事情がある場合は代理人でも可能です。
② 電子証明書の一時停止設定
マイナンバーカードには、電子証明書というICチップ内の機能が含まれています。紛失時には、電子証明書の一時停止手続きも重要です。この設定を行うことで、他人がインターネット上で不正に電子署名を利用することを防止できます。電子証明書の一時停止も、マイナンバー総合フリーダイヤルで手続きが可能です。紛失後の速やかな対応が、カードの不正使用リスクを低減するカギとなります。
③ マイナンバーカード機能停止後の注意点
マイナンバーカードの機能停止後にも、注意が必要な点があります。たとえば、一時停止を行うだけでは、カード自体の破棄や再発行のプロセスが完了していません。紛失したカードが見つからず、再発行を希望する場合には、住民登録のある市区町村窓口で再発行申請を行う必要があります。また、紛失後に自宅でカードが見つかった場合でも、再度使用するにはマイナンバー総合フリーダイヤルへ連絡し、一時停止を解除する手続きが必要となります。
3. 再発行手続きの流れと必要書類
① 再発行申請に必要な書類一覧
マイナンバーカードを紛失した場合、再発行を申請するためには以下の書類が必要です。
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
- 警察署で受理された「遺失届受理証明書」または「盗難届受理証明書」
- 再交付申請書(市区町村の窓口で入手可能)
- 委任状(代理人が手続きを行う場合)
- その他市区町村が指定する書類
なお、紛失したカードの廃止手続きが済んでいない場合は、窓口でその手続きを進める必要があります。不明点がある場合は、事前に市区町村窓口へ確認をしてください。
② 市区町村窓口での申請方法
再発行申請は住民登録のある市区町村の窓口で行います。以下が一般的な手続きのステップです。
- 窓口にて再交付申請書を記入します。
- 必要書類を提出します。本人確認のため、身分証明書類の確認が行われます。
- 紛失したマイナンバーカードの廃止手続きを進めます。
- 再発行手数料を支払い、申請が完了します。
窓口での手続きは平日8:30~17:00が基本ですが、自治体により休日窓口が設置されている場合もありますので、事前に調べておくことをおすすめします。
③ 再発行にかかる費用と期間
マイナンバーカードの再発行には費用がかかります。通常の再発行手数料は1,000円ですが、電子証明書が不要な場合は800円となります。特急発行を希望する場合、手数料は2,000円(電子証明書が不要な場合1,800円)です。
再発行申請からカードが交付されるまでの所要期間は、通常2週間~1か月程度ですが、特急発行を利用する場合は約1週間で受け取ることが可能です。ただし、特急発行は対応していない自治体もあるため、こちらも事前に窓口へ確認する必要があります。
余裕を持ってスケジュールを立て、再発行されたカードを速やかに受け取るようにしましょう。
4. 紛失後の安心を得るために知っておくべきこと
① 紛失でマイナンバーが変更されるかの確認
マイナンバーカードを紛失した場合でも、原則としてマイナンバー自体が変更されることはありません。ただし、マイナンバーカードの再発行を行う際には、紛失したカードの機能を廃止する手続きが必要です。そのため、失われたカードが他人に悪用される可能性を防ぐことができます。どうしてもマイナンバーの変更を希望する場合は、特例的な状況(例えば犯罪による不正使用の懸念など)においてのみ市区町村窓口で申請できますが、基本的には変更を伴わないよう運用されています。
② 再発行後の安全な使い方
紛失後に再発行されたマイナンバーカードは、迅速に有効化し、正しく管理することが重要です。カードの受け取り時には、必ず初期設定として暗証番号(署名用電子証明書および利用者証明用電子証明書のパスワード)を再設定してください。また、カードの保管場所にも注意を払い、自宅内であっても管理を徹底する必要があります。不正利用を防ぐために、カードを利用する際には必ず本人確認を求められる場面が多い点を理解しておくと安心です。
③ 紛失防止のための対策
マイナンバーカードの紛失リスクを低減させるためには、いくつかの基本的な対策が有効です。まず、普段からカードを持ち歩く際には、専用のカードケースに入れておくことで紛失を予防できます。また、必要のない外出時にはカードを自宅に保管しておくことも一つです。さらに、カードに設定されている暗証番号を第三者に知られないよう、定期的に変更することもおすすめです。特に、カードが銀行口座やクレジットカードなどの個人情報連携で活用される場面がある場合、慎重な管理が不可欠です。万が一紛失してしまった際には、速やかに「マイナンバー総合フリーダイヤル」へ連絡し、カードの利用を一時停止することが最大の防止策となります。
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